高性能グラフィクス カードを使用するための OpticStudio の設定


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概要 : OpticStudio では、高性能グラフィクス カードを使用できます。最新のコンピュータの多くは、マザーボードに組み込まれた Intel バージョンのグラフィクス機能と、ほとんどは AMD 製または NVIDIA 製である増設グラフィクス カードを搭載しています。グラフィックス切り替え設定によっては、使用可能で最も高性能なグラフィクス カードが OpticStudio のデフォルトとして選択されないことがあります。この記事では、搭載されたカードの確認方法、更新方法、および構成方法について解説し、高性能なグラフィクス カードが OpticStudio で使用されるように設定する方法を取り上げます。

2017 年 1 月 4 日、Don Dickinson による更新

著者 : Erin Elliott

公開日 :

サンプル ファイル :

対象 : OpticStudio



はじめに

OpticStudio では、高性能グラフィクス カードを使用できます。最新のコンピュータの多くは、マザーボードに組み込まれた Intel バージョンのグラフィクス機能と、ほとんどは AMD 製または NVIDIA 製である増設グラフィクス カードを搭載しています。

増設カードは、組み込みグラフィクス機能よりも大きな電力を消費します。グラフィックス切り替え機能のオプションは、ノート PC がバッテリー動作しているときに増設カードの消費電力を低減することを目的としています。

グラフィックス切り替え設定によっては、使用可能で最も高性能なグラフィクス カードが OpticStudio のデフォルトとして選択されないことがあります。
この記事では、搭載されたカードの確認方法、更新方法、および構成方法について解説し、高性能なグラフィクス カードが OpticStudio で使用されるように設定する方法を取り上げます。

手順 1:搭載されているグラフィクス カードの確認
手順 2:グラフィクス カードが DirectX 11 対応であることの確認
手順 3:ドライバの更新
手順 4:OpticStudio で使用しているグラフィクス カードの確認
手順 5:グラフィクス カードの構成
AMD の例
NVIDIA の例
手順 6:電源の詳細設定の確認
手順 7:OpticStudio で高性能グラフィクス カードが使用されていることの確認

AMD カードに関する注意事項


注 :AMD と Intel の組み合わせの中には、ここで紹介している手順を実行すると、OpticStudio のウィンドウがブラックアウトする現象が発生するものがあることが確認されています。この記事末尾の「AMD カードに関する注意事項」を参照してください。


手順 1 :搭載されているグラフィクス カードの確認

Windows のデバイス マネージャーを使用すると、グラフィクスに関して用意されているオプションの数を確認できます。
Windows 7 の場合、デバイス マネージャーはコントロール パネルから起動するか、Windows プロンプトで「デバイス」を検索して起動できます。


図 1:Windows 7 の場合、Windows プロンプトで「デバイス」を検索すれば、デバイス マネージャーを探し出すことが可能

デバイス マネージャーを起動し、[ディスプレイ アダプター] (Display Adapter) の横の矢印をクリックします。
搭載されているグラフィクス機能が一覧表示されます。この例のシステムには、Intel の内蔵グラフィクス機能と NVIDIA のグラフィクス カードが搭載されています。


図 2 :[ディスプレイ アダプター] (Display adapters) の横の矢印をクリックして、コンピュータ システムで利用可能なグラフィクス機能を確認


手順 2 :グラフィクス カードが DirectX 11 対応であることの確認

高性能グラフィクス カードの名前が判明すれば、その仕様はオンラインで簡単に入手できます。

「NVIDIA GeForce GT 630M 仕様」で検索すれば、このカードの仕様が記述された NVIDIA のウェブサイトが見つかります。


図 3 :NVIDIA カードの仕様の確認

そのサイトを参照すると、この NVIDIA カードが DirectX 11 以降に対応していることがわかります。

http://forum.zemax.com/Uploads/Images/627490b4-0a97-486d-ad2a-8f83.jpg
図 4 :カードが DirectX 11 以降に対応していることを確認

すべてのウェブサイトにカードの DirectX レベルが記述されているわけではないので、使用するカードが DirectX 11 非対応であると判断する前に複数のサイトを確認することをお勧めします。カードが実際に DirectX 11 に対応していない場合は、DirectX 11 オプションを無効にします。

その手順は、ナレッジ ベースの記事「OpticStudio のグラフィクス ウィンドウが黒く表示された場合の対策 (What to do if the graphics windows in OpticStudio are black)」を参照してください。


手順 3 :ドライバの更新

グラフィクス カードのドライバが最新であるか確認することをお勧めします。

デバイス マネージャーからドライバを更新できます。グラフィクス カードの名前を右クリックし、[ドライバの更新] (Update Driver Software...) を選択します。Windows によって更新手順が示されます。Intel のグラフィクス機能と高性能グラフィクス カードの両方でドライバを更新します。


図 5 :Windows を使用して Intel と NVIDIA のドライバを更新

システムによっては、高性能カード向けに提供されている最新ドライバを上記の手順では検出できないことがあります。
その場合は、NVIDIA または AMD のウェブサイトに直接アクセスします。グラフィクス カードの名前で検索して最新のドライバを探し出し、ダウンロードしてインストールします。

ただし、グラフィクス カード製造元のサイトからドライバを直接ダウンロードすることが、必ずしもお勧めできる手段ではないことがあります。コンピュータの製造元が、自社製品のハードウェア構成に適合するように、NVIDA または AMD のドライバをカスタマイズしている可能性があるからです。たとえば、Dell のマシンの多くが Dell によるカスタマイズを経たドライバを使用しています。そのような場合は、NVIDIA や AMD ではなく、Dell から最新ドライバをダウンロードすることが最も安全です。


手順 4 :OpticStudio で使用しているグラフィクス カードの確認

システムに用意されているグラフィクス カードが判明したので、OpticStudio でどのカードが使用されているかを確認します。

[ヘルプ] (Help) タブ→ [システム診断] (System Diagnostic) を選択します。


図 6 :[ヘルプ] (Help) タブの [システム診断] (System Diagnostic) ボタンの位置

ウィンドウの左上に、有効なグラフィクス カードの名前が表示されます。この例では、Intel と NVIDIA 両方のグラフィクスが搭載されていることをデバイス マネージャーで確認済みですが、OpticStudio ではオンボードの Intel グラフィクス機能が選択されています。


図 7 :システム診断の出力により、NVIDIA カードではなく、オンボードの Intel グラフィクスが OpticStudio で使用されていることが判明

[システム診断] (System Diagnostic) ウィンドウを下方にスクロールすると、両方のグラフィクス カードが OpticStudio で認識されていることがわかります。[ディスプレイ情報] (Display Info) には、利用可能なビデオ コントローラの総数が表示されます。この例では、NVIDIA と Intel のカードが両方とも正しく検出されています。

ドライバの日付も表示されています。
この例では、いずれのドライバもかなり古いので更新が必要です。


図 8 :OpticStudio で両方のグラフィクス カードが検出されていることおよびグラフィクス ドライバの日付を確認


手順 5 :グラフィクス カードの構成

グラフィクス データが高性能グラフィクス カードで処理されるように OpticStudio を設定するには、カードの構成を変更する必要があります。その構成には、グラフィクス カードの製造元が用意したソフトウェアを使用します。AMD カードと NVIDIA カードの例を以下に示します。ソフトウェアのバージョンがこの例と異なると、構成の詳細も異なる可能性がありますが、カードの全般的な構成プロセスは同じです。


AMD の例

以下では、Windows 7 で動作している AMD Catalyst Control Center バージョン 2013.0717 を例に挙げています。実際のシステムの AMD ソフトウェアと詳細が大幅に異なる可能性もありますが、全般的な手順は同じです。

AMD の構成ソフトウェアを使用するには、Windows 7 のデスクトップを右クリックして、[グラフィック プロパティ] (Graphics Properties) を選択します。

http://forum.zemax.com/Uploads/Images/a91a2a8a-0732-4022-9bd6-ee1d.jpg
図 9 :[グラフィック プロパティ] (Graphics Properties) から AMD カードの制御ソフトウェアを起動

この方法で AMD のソフトウェアが見つからない場合は、Windows プロンプトで「AMD」、「Catalyst」、「Radeon」を検索します。

[電力] (Power) で [切り替え可能なグラフィック グローバル設定] (Switchable Graphics Global Settings) を選択します。
[バッテリー駆動] (Battery) と [電源に接続] (Plugged In) の両方を [パフォーマンスを最大化] (Maximize Performance) に設定します。これにより、電源に関係なく必ず AMD カードを使用することをグラフィクス カード コントローラに指定できます。


図 10 :AMD カードのグローバル設定へのアクセス


図 11 :AMD カードが必ず使用されるようにグローバル設定で [パフォーマンスを最大化] (Maximize Performance) を選択

[電力] (Power) に戻り、[切り替え可能なグラフィック アプリケーション設定] (Switchable Graphics Application Settings) を選択します。


図 12 :Windows の各アプリケーションで使用するグラフィクス カードを AMD カードの設定で指定

システムにある実行可能ファイルごとにどのグラフィクス カードを使用するかを指定できるツールが起動します。

OpticStudio を最近実行した場合は、その実行可能ファイルが [最近使用したアプリケーション] (Recent Applications) の一覧に表示されます。
ここで「opticstudio.exe」と「zemaxgraphicsinfo.exe」を探します。

これらのプログラムが表示されていない場合は、[すべてのアプリケーション] (All Applications) をクリックして、下側の一覧からこれらの .exe ファイルを探します。


ここにも目的のプログラムが表示されていない場合は、[アプリケーションを追加] (Add Application) をクリックします。

C:\Program Files \ Zemax OpticStudio またはこれに相当する OpticStudio インストール先フォルダに移動します。opticstudio.exe を選択し、[開く] (Open) をクリックします。選択したファイルが Catalyst Control Center のプログラム一覧に追加されます。zemaxgraphicsinfo.exe ファイルについても、同じ作業を繰り返します。


図 13 :
AMD ソフトウェアで「opticstudio.exe」と「zemaxgraphicsinfo.exe」を検索

該当の .exe ファイルが見つかったら、[グラフィック設定] (Graphics Setting) ドロップダウン メニューから [ハイ パフォーマンス] (High Performance) を選択します。[適用] (Apply) をクリックします。


図 14 :AMD 制御ソフトウェアで「opticstudio.exe」と「zemaxgraphicsinfo.exe」に対して [ハイ パフォーマンス] (High Performance) を選択

この操作を完了すると、opticstudio.exe と zemaxgraphicsinfo.exe の両方の横に [ハイ パフォーマンス] (High Performance) と表示されます。


図 15 :AMD 制御ソフトウェアで「opticstudio.exe」と「zemaxgraphicsinfo.exe」に対して [ハイ パフォーマンス] (High Performance) が設定されていることを確認


NVIDIA の例

NVIDIA カードを搭載したシステムでは、多くの場合、Windows のコントロール パネルから NVIDIA の制御ソフトウェアにアクセスできます。


図 16 :NVIDIA コントロール パネルの場所

Windows プロンプトで「NVIDIA」を検索して、この制御ソフトウェアを見つけることもできます。以下の図は、NVIDIA コントロール パネルのバージョン 7.5.760.0 です。このソフトウェアのバージョンが異なる場合、以降の画像が実際に表示されるものと異なることがあります。NVIDIA コントロール パネルを起動します。[3D 設定の管理] (Manage 3D Settings) → [グローバル設定] (Global Settings) タブを選択します。[優先的に使用するグラフィックス プロセッサ] (Preferred graphics processor) を [ハイ パフォーマンス NVIDIA プロセッサ] (High-performance NVIDIA processor) に設定します。


図 17 :[グローバル設定] (Global Setting) で [ハイ パフォーマンス NVIDIA プロセッサ] (High-performance NVIDIA processor) を選択

次に、[プログラム設定] (Program Settings) タブを選択します。
ドロップダウン メニューで、OpticStudio のインストール先フォルダへのパス C:/Program Files/Zemax OpticStudio/opticstudio.exe またはそれに相当するパスを選択します。このドロップダウン メニューに opticstudio.exe が表示されない場合は、[追加] (Add) をクリックして OpticStudio のインストール先フォルダに移動します。opticstudio.exe を選択すると、それがドロップダウン リストに追加されます。ドロップダウン リストに表示された opticstudio.exe を選択します。[優先的に使用するグラフィックス プロセッサ] (Preferred graphics processor) を [ハイ パフォーマンス NVIDIA プロセッサ] (High-performance NVIDIA processor) に設定します。

次に、C:/Program Files/Zemax OpticStudio/zemaxgraphicsinfo.exe を選択し、こちらもグラフィクス プロセッサを NVIDIA に設定します。該当の .exe ファイルがドロップダウン メニューに表示されない場合は、[追加] (Add) をクリックして OpticStudio のインストール先フォルダに移動します。opticstudio.exe、zemaxgraphicsinfo.exe の順に選択すると、目的の exe ファイルがドロップダウン リストに表示されるようになります。


図 18 :[プログラム設定] (Program Settings) タブで、opticstudio.exe と zemaxgraphicsinfo.exe に対して NVIDIA カードを選択


手順 6 :電源の詳細設定の確認

最後に、下図 (Windows 7 の場合) に示した電源の詳細設定を確認します。コントロール パネルから [電源オプション] (Power Options) を選択します。


図 19 :Windows コントロール パネルでの [電源オプション] (Power Options) の場所

設定されている電源プランが表示されます。[プラン設定の変更] (Change plan settings) を選択します。


図 20 :選択されている電源プランで [プラン設定の変更] (Change plan settings) を選択

つづいて [詳細な電源設定の変更] (Change advanced power settings) を選択します。


図 21 :[詳細な電源設定の変更] (Change advanced power settings) を選択

[インテル グラフィックスの設定] (Intel Graphics Settings) を選択します。[電源に接続] (Plugged in) を [高パフォーマンス] (High Performance) に設定します (任意で [バッテリ駆動] (On battery) も [高パフォーマンス] (High Performance) に設定してもかまいません)。

http://forum.zemax.com/Uploads/Images/7ab65de1-71ed-496d-9fb9-fdc8.jpg
図 22 :Intel グラフィクス カードを最大パフォーマンスに設定

AMD カードを搭載している場合、[切り替え可能なダイナミック グラフィック] (Switchable Dynamic Graphics) および [ATI グラフィック電源設定] (ATI Graphics Power Settings) のオプションも表示される場合があります。

http://forum.zemax.com/Uploads/Images/b79aaa15-b832-4fa4-9a80-338a.jpg
図 23 :AMD カードを搭載している場合に表示される詳細な電源設定


手順 7 :OpticStudio で使用しているグラフィクス カードの確認

最後に、[システム診断] (System Diagnostic) に戻り、OpticStudio で使用されているグラフィクス カードを確認します。


図 24 :[ヘルプ] (Help) タブの [システム診断] (System Diagnostic) ボタンの位置

この例では、OpticStudio で正しく NVIDIA のグラフィクス カードが使用されるように変更されています。ウィンドウ右側の画像は、このカードでグラフィクスが適切に表示されることを示しています。


図 25 :システム診断の出力により、コンピュータで NVIDIA グラフィクス カードが使用されていて、プロットが適切に表示されることを確認

OpticStudio を起動し、3D レイアウト プロットなど任意のグラフィクス ウィンドウを確認します。

問題が発生した場合は Support@zemax.com まで電子メールでお問い合わせください。OpticStudio の [システム診断] (System Diagnostic) を保存すると生成されるログ ファイル zemaxgraphicsinfo.txt も Support@zemax.com 宛の電子メールに添付してください。
このログの取得方法については、ナレッジ ベースの記事「Zemax サポートへの問題またはバグの可能性の報告方法How to Report a Problem or Possible Bug to Zemax Support」を参照してください。


AMD カードに関する注意事項

AMD と Intel の組み合わせの中には、旧バージョンの OpticStudio で上記の手順を実行すると、ウィンドウがブラックアウトする現象が発生するものがあることが確認されています。

OpticStudio のバージョン 16 以降では、この問題は修正済みです。この問題がある AMD カードを搭載したコンピュータで、バージョン 16 よりも前のバージョンの OpticStudio を使用している場合、そのコンピュータの BIOS に切り替え可能グラフィクスの設定があることが考えられます。この設定が存在する場合は、設定を無効にしてみます。多くの場合、カードが正常に動作するようになります。システムの BIOS 設定を変更する場合は、事前に IT 担当者に相談してください。

確認済みの条件 :

オペレーティング システムノート PCIntel カードAMD カード
Windows 7Dell Latitude E6540Intel HD Graphics 4600AMD Radeon HD 8790M
Windows 7Dell Latitude E6440Intel HD Graphics 4600AMD Radeon HD 8690M
Windows 7Dell Precision M4800Intel HD Graphics 4600AMD FirePro M5100 FireGL V

なお、カードを有効にした後でウィンドウがブラックアウトする場合は、グラフィクス カードの設定を [高パフォーマンス] (High Performance) から [省電力] (Power Saving) に戻すことで、オンボードの Intel カードが OpticStudio で引き続き使用されるようにすることも可能です。この記事の手順 5 を参照してください。または、ナレッジ ベースの記事「OpticStudio のグラフィクス ウィンドウが黒く表示された場合の対策 (What to do if the graphics windows in OpticStudio are black)」に記載された別の回避策を参照してください。

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