Intel を搭載した Mac コンピュータで OpticStudio を実行する方法


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概要 : この記事では、Intel を搭載した Mac コンピュータで OpticStudio を実行するために必要な手順、および各種手順どうしの差異について解説します。
また、Mac コンピュータで OpticStudio を実行する各種の方法に見られるパフォーマンス上の差異についても取り上げます。

著者 : Akash Arora

公開日 : 2016 年 3 月 21 日

サンプル ファイル :

対象 : インストールとトラブルシューティング



Intel を搭載した Mac コンピュータで

OpticStudio を実行する方法

OpticStudio の最新リリースを適切に実行するには、最新バージョンの Windows オペレーティング システム (OS) が必要です。詳細は、システム要件を参照してください。ネイティブの Mac OS で OpticStudio を実行することはできませんが、Mac のハードウェアで Windows を実行できる手段があります。

2006 年、Apple 社は Mac コンピュータに Intel プロセッサの搭載を開始しました。この切り替えにより、Microsoft Virtual PC などのエミュレーション ソフトウェアを使用せずに、Mac 上で Windows ベースのネイティブ オペレーティング システムを実行できるようになりました。OS/X 10.5 から、Apple 社は Boot Camp (デュアル ブート) オプションを導入しました。他社も Mac OS 環境で Windows を実行する仮想ソフトウェアをリリースしています。サードパーティーの仮想ソフトウェア パッケージで代表的なものは、Parallels Desktop と VMware Fusion の 2 つです。なお、Zemax LLC では、Boot Camp、Parallels Desktop、VMware Fusion、または Windows OS を Mac コンピュータにインストールする作業をサポートできません。


OpticStudio のインストール

Boot Camp、Parallels Desktop、または VMware Fusion の下で Windows のセットアップが完了すると、通常のインストール手順で OpticStudio を Mac にインストールできます (シングル ユーザ ライセンスのインストール手順については、こちらの記事を参照してください)。ネットワーク ライセンス キーも使用可能です (ネットワーク ライセンスのインストール手順については、こちらの記事を参照してください)。

ソフトキー ライセンスに関する重要な注意事項:Boot Camp ではソフトキー ライセンスを使用できませんソフトキーをサポートしているのは、Parallels や VMware をはじめとする仮想マシン ソフトウェアです。
USB ライセンスに関する注意事項:MacBook Air、Parallels Desktop、および USB ライセンス キーの組み合わせで OpticStudio を実行する場合、追加の手順が必要になります。この記事の「ヒントとコツ」を参照してください。

下図は、Parallels Desktop と Windows 10 を使用し、Mac (OS X El Capitan) 上で OpticStudio を実行しているスクリーンショットです。




Boot Camp と Parallels Desktop/VMware Fusion との比較

Boot Camp の下で動作している Windows 環境と、Parallels Desktop または VMware Fusion の下で動作している Windows 環境とでは、OpticStudio の動作にいくつかの相違点があります。最大の違いは、Boot Camp では、Windows OS またはMac OS のどちらでコンピュータを起動するかを選択できることです。各オペレーティング システムはハード ディスク上でそれぞれ別々のパーティションにインストールされていて、コンピュータはこれらのいずれか一方から起動します。一方、Parallels Desktop および VMware Fusion では、Mac OS 上で実行しているさまざまなプログラムの 1 つであるかのように Windows を使用できます (仮想化)。基盤となる Mac OS 上で実行する「仮想マシン」をユーザ側で作成します。これにより、Mac OS を直接起動した状態で、Windows と Windows 用プログラムを同時に使用できます。

これら 3 つのオプションは、いずれもマルチコアに対応していますが、仮想化を使用する場合はいくつかの制約があります。
Boot Camp は本質的にネイティブな Windows 環境なので、使用可能なコアやメモリー (RAM) が Windows ですべて検出され、利用できます。Parallels Desktop および VMware Fusion では、それぞれに割り当てられた一定のシステム リソースを使用して「仮想マシン」を作成します。マルチコア コンピュータで仮想化ソフトウェアを使用する場合、仮想マシンに割り当てるプロセッサ数とメモリー量 (RAM) を設定の際に指定する必要があります。Parallels および VMware のいずれの場合も、仮想マシンの設定をユーザ側でカスタマイズできます。

仮想マシンは、ホスト オペレーティング システムとコンピュータのリソースを共有しています。
通常、システム リソースはホストに優先的に割り当てられます。OpticStudio を実行しているときに、リソースを多用するアプリケーションを Mac OS 側で実行する場合は注意が必要です。


パフォーマンス :Boot Camp、Parallels Desktop、

VMware Fusion それぞれの比較


前述のとおり、Mac コンピュータ上で Windows を実行する方法として、パーティション化と仮想化は大きく異なります。

したがって、OpticStudio を実行すると、両者の間にパフォーマンスの差異が発生することは当然予想できます。この点を解明するために、MacBook Air (Intel i5 コア、1.4 GHz、2 GB RAM) で Boot Camp、Parallels Desktop、および VMware Fusion の下にインストールした Windows 10 でそれぞれのパフォーマンスを比較しました。テスト時にこの Mac に相当する性能の Windows ノート PC は用意できませんでしたが、それ以外の点が同じであれば、Boot Camp で実行するWindows でも、Windows ノート PC でのパフォーマンスが得られると考えられます。

実行した 2 種類のテストでは、それぞれの設定でシーケンシャル光線追跡とノンシーケンシャル光線追跡の実行速度を測定できるようにしています。
パフォーマンスの測定結果を以下の表に示します。この結果は、4 回の実行結果の平均値です。

シーケンシャル光線追跡の比較では、ファイル Samples\Sequential\Objectives\Double Gauss 28 degree field を使用してパフォーマンス テスト ([設定] (Setup) タブ→ [パフォーマンス] (Performance)) を実行しています。
判断基準は 1 秒あたりの光線と面との交差回数 (RSS) で、この値が大きいほどパフォーマンスは高くなります。

ノンシーケンシャル光線追跡の比較では、ファイル Samples\Non-sequential\Geometry Creation\Boolean Example 3 - a diffractive scattering boolean object を使用して解析光線追跡 ([解析] (Analyze) タブ→ [光線追跡] (Ray Trace)) を実行しています。
判断基準は光線追跡の実行時間で、この値が小さいほどパフォーマンスは高くなります。


Boot Camp 6.0 で動作する Windows 10

Parallels Desktop 11.0 で動作する Windows 10

VMware Fusion 8.0 で動作する Windows 10

シーケンシャル光線追跡 (RSS)

3,800 万

3,400 万

3,500 万

ノンシーケンシャル光線追跡 (分)

1.72

1.65

1.8



仮想化はある程度のオーバーヘッドを必要とすることから、光線追跡が遅くなると予想されましたが、3 種類の設定間の差はほぼ無視できる範囲であることがわかります。


ヒントとコツ

Zemax では Boot Camp、Parallels Desktop、VMware Fusion に対するサポートを提供できませんが、明らかになっている問題点の解決に役立つ情報は、入手したそのままの形で積極的に提供していきます。
有益な情報があれば、是非 support@zemax.com までお送りください。その内容をこのページに追加させていただきます。


ヒント 1: MacBook Air と Parallels Desktop の組み合わせではハードウェア USB キーを認識できない問題 (一部の iMac でも発生)

この問題は、Parallels Desktop を使用する MacBook Air のみで発生します
(MacBook Pro やその他の Mac デスクトップでは発生しません)。Windows で Zemax と Sentinel キー ドライバを正しくインストールしたうえで、Safenet のウェブサイトから Sentinel システム ドライバ (SuperPro\UltraPro\SHK) の Macintosh バージョンをダウンロードして、Mac OS にインストールする必要があります。この手順は省略できません。MacBook Air では、この手順を実行しない限り、どのような手順でもキーを認識できません。

OpticStudio の起動で問題が発生する場合は、拡張機能ファイルである sentinel.kext が存在している可能性があります。その場合、このファイルは、Macintosh HD → System → Library → Extensions にあります。この状態では、キーへのアクセスは Mac OS からのみに制限されます。Windows からキーを使用するには、この拡張機能ファイルをゴミ箱に移動して削除する必要があります。このファイルを削除すると、OpticStudio が正常に動作するようになります。


ヒント 2: Mac キーボードでのショートカットの使用

Windows で Mac のキーボードを使用する場合の詳細情報を提供している、Apple 社のサポート ページへのリンクを以下に示します。Windows と Mac ではキーの多くが異なるので、OpticStudio でキーボード ショートカットを多用する場合に、この情報が有用です。

http://support.apple.com/kb/HT1167


ヒント 3: Parallels Desktop と USB ハードキーとの関連付け

Parallels Desktop では、USB キーなどの周辺機器を接続したときに、そのデバイスを Mac OS または仮想マシン (Windows) のどちらに接続するかを指定する必要があります。



OpticStudio でキーを検出できるようにするには、仮想マシンへの接続を選択します。



ヒント 4: Parallels 11 で DirectX 11 によるレイアウト プロット表示に発生する障害

コンピュータによっては、Parallels v11 を使用するとレイアウト プロット (2D、3D、シェーデッド モデル) が正しく表示されないことがあります。この障害を回避するには、OpticStudio で DirectX 11 を使用するオプションを無効にします。
このオプションを無効にするには、[設定] (Setup) タブ→ [プロジェクトの環境設定] (Project Preferences) → [グラフィクス] (Graphics) をクリックします。この設定を変更した後は OpticStudio を再起動します。


まとめ

OpticStudio は、Intel を搭載したすべての Mac コンピュータで実行できます。Mac コンピュータ上で Windows と OpticStudio を使用するには、Apple 社の Boot Camp ソフトウェアまたは Parallels Desktop や VMware Fusion などのサードパーティーの仮想化ソフトウェアを使用します。
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