OpticStudio 18.9 (2018年11月19日リリース)


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Zemax_Japan
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1.1 公称曲率半径のパーセンテージでの公差 (すべてのエディション)

曲率半径公差を長さの代わりにパーセンテージで指定
面曲率半径の公差をパーセンテージで簡単に定義できるようになりました。曲率半径を干渉測長計で測定する場合、曲率半径のパーセンテージを使用することでより正確な公差解析が可能になります。

図1.1.a. 曲率半径公差のドロップダウン メニューにあるパーセント オプション

公差解析ウィザード (図1.1.a 参照) のドロップダウン メニューでパーセントを選択すると、システム内のすべての曲率半径公差をパーセンテージで指定できます。公差データエディタ (TDE) で、TRAD オペランドのコード パラメータに、曲率半径のレンズ単位を用いる場合は 0 を入力し、レンズ単位のパーセンテージを用いる場合は 1 を入力します (図1.1.b 参照)。

図1.1.b. TRAD オペランドでパーセンテージ入力するコードの設定

[公差解析ウィザード] (Tolerance Wizard) と TDE は、[公差] (Tolerance) タブの [公差解析] (Tolerancing) セクションにあります (図1.1.c参照)。
http://forum.zemax.com/Uploads/Images/291ffcf0-e8db-4db3-9d91-507e.jpg
図1.1.c. 公差タブにある公差解析データ エディタと公差解析ウィザード

1.2 デザインの固定ツールの改善 (すべてのエディション)

レンズ パラメータのソルブをマルチコンフィグレーション オペランドに置き換え
マルチコンフィグレーションを持つ光学系でデザインの固定ツールを使用すると、曲率半径、厚み、材質、ピックアップ、および ZPL マクロを含むレンズ データ エディタ (LDE) のすべてのソルブが、マルチコンフィグレーション オペランドに変換されるようになりました。デザインの固定ツールでソルブをマルチコンフィグレーション エディタ (MCE) に変換することで、設計の完全な固定が可能です。この改善によって、MCE 最終行への手動での追加設定を必要とせず、設計の正確性を維持できます。

図1.2.a. MCE オペランドに変換された LDE ソルブ

LDE でソルブが検出されるたびに、指定されたセルの適切なオペランドがMCEの最終行に挿入されます (図1.2.a 参照)。各コンフィグレーションでのセルの値を決定するために、すべてのコンフィグレーションがループされ、MCE の値が置き換えられます。
また、デザインの固定ツールで [モデルガラスを置き換える] (Fix Model Glasses) を選択すると、システム内のすべてのモデルガラスが、現在ロードされているカタログの中から最も近いガラスに置き換えられます (図1.2.b 参照)。選択しないと、システム内のすべてのモデルガラスがそのまま保持されます。
http://forum.zemax.com/Uploads/Images/897e6993-fc1d-4a95-83c6-29e7.jpg
図1.2.b. モデルガラスを置き換える オプションが選択されたデザインの固定ツール

[デザインの固定] (Design Lockdown) ツールは、[公差] (Tolerance) タブの[製造ツール] (Production Tools) セクションにあります (図1.2.c 参照)。

図1.2.c. 公差タブにあるデザインの固定ツール

1.3 全視野収差解析の改善 (Professional および Premium)

より高速な遠視野に渡る収差解析
全視野収差解析の計算結果が、ZDA セッション ファイルにキャッシュされるようになりました。これにより、結果の再計算なしで、表示される収差の設定を変更できるようになりました (図1.3.a 参照)。
http://forum.zemax.com/Uploads/Images/80fc80c8-4672-4c86-88bb-277d.jpg
図1.3.a. 全視野収差解析の設定ダイアログ ボックス

[全視野収差解析] (Full-Field Aberration) は、[解析] (Analyze) タブの [収差] (Aberrations) メニューにあります (図1.3.b 参照)。
http://forum.zemax.com/Uploads/Images/1db1a782-da9a-4170-9aec-7895.jpg
図1.3.b. 解析タブにある全視野収差解析

2 ノンシーケンシャル ツール

2.1 NSCグループに変換ツールの強化 (Professional および Premium)

回折面とフレネル面を持つ光学系の自動的な変換
製造可能性の確保を目的とした光学製品の仮想試作設計において、同一の光学系でシーケンシャル光線とノンシーケンシャル光線を追跡することは重要です。オプトメカ設計や迷光解析のために、回折グレーティング、バイナリ 2 およびフレネル面を使用した光学系が、自動的にノンシーケンシャル システムに変換されるようになりました。 (図2.1.a 参照)。

図2.1.a. NSCグループに変換ツールを使用して自動的に変換された傾斜グレーティング

[NSCグループに変換] (Convert To NSC Group) ツールは、シーケンシャル モードの [ファイル] (ファイル) タブの [変換] (Convert) セクションにあります (図2.1.b 参照)。

図2.1.b. ファイル タブにある NSC グループに変換ツール

3 プログラミング

3.1 ZOS-API による GRIN プロファイル解析の実行 (PROFESSIONAL および PREMIUM)

ZOS-APIを通じた任意の軸に沿った屈折率の可視化
ZOS-API で Grin プロファイル材料の解析が実行できるようになりました (図3.1.a 参照)。

図3.1.a. OpticStudio内 (左) とMATLAB (右) から実行された Grin プロファイル材料の解析

構文の例を次に示します:
·
· C#: IA_ GRIN_Analysis = TheSystem.Analyses.New_GrinProfile();
· C++: IA_Ptr GRIN_Analysis = TheSystem->Analyses->New_GrinProfile();
· MATLAB: GRIN_Analysis = TheSystem.Analyses.New_GrinProfile();
· Python: GRIN_Analysis = TheSystem.Analyses.New_GrinProfile()
·
この解析の詳細については、ZOS-API シンタックス ヘルプ (図3.1.b 参照) を参照してください。
http://forum.zemax.com/Uploads/Images/5381eee7-a5a3-4303-a78a-834f.jpg
図3.1.b. ZOS-API シンタックス ヘルプ ダイアログ ボックス、IAS_GrinProfileを開く

ZOS-API シンタックス ヘルプは、[プログラミング] (Programming) タブ (図3.1.c 参照) にあります。

図3.1.c. プログラミング タブにあるZOS-API ヘルプメニュー

4 ライブラリとカタログ

4.1 カタログの更新 (すべてのエディション)

CDGM、NHG、Ohara、Redwave、SABIC、Schott、ZEON、LIMOの最新カタログを入手
材料カタログ
· CDGM 材料カタログは、H-ZPK7 という新しい材料を含むように更新されました。H-ZPK5、
D-ZK2、HWS2 のデータも変更されています。
· NHG 材料カタログは、H-PK60、H-LaK5A、H-LaK50A、H-ZLaF59、H-ZLaF77A、および H-ZLaF82 という新しい材料を含むように更新されました。赤外線材料を含む他の材料も更新されています。 H-BaK4、H-BaK6、H-QF6、H-QF56、および H-TF7 は、旧式に設定されています。
· Ohara 材料カタログは、S-LAL7Q という新しい材料を含むように更新されました。一部、波長領域を超えた波長で内部透過率が設定されていた材料についても更新されています。
· Redwave 材料カタログは、MG463 の変更データを含むように更新されました。
· SABIC 社の新しい SABIC 材料カタログが追加されました。このカタログには耐熱性と光学性能を考慮して設計された熱可塑性樹脂材料が含まれています。
· SCHOTT_IRG 材料カタログに、若干の修正と更新が加えられました。
· ZEON 材料カタログが更新され、重複した材料が削除され、480R のデータが変更されました。

市販レンズ カタログ
· LIMO レンズ カタログには、1503.004-FAC300、1525.046-FAC360 および 1265.013-FAC510 の
3 つの新しいレンズが追加されました。また、レンズ 1255.002-FAC365 が削除されました。

5 Zemax ラボ

5.1 新機能の試行:公差データの可視化 (すべてのエディション)

将来的な新機能の参照、試行
Zemaxラボには新機能の試行が含まれています。この機能は、最終的な実装前に変更される可能性があり、まだヘルプファイルには記載されていません。
公差解析ツールの新機能では、感度解析やモンテカルロ解析から得られるすべてのデータ (基準、オペランド、コンペンセータ) にアクセス、可視化することができます。

図5.1.a. 表形式の公差解析結果 (左) 、各オペランドの要約統計量 (右)
新しいデータ保持機能と可視化機能を備えた公差解析ツールには、[ヘルプ] (Help) タブの[Zemaxラボ] (Zemax Lab) グループにおける [新機能の試行] (Feature Experiments) メニューからアクセスできます (図5.1.b 参照)。


図5.1.b. Zemax ラボグループの新機能の試行メニュー
Zemaxフォーラムで、新機能の試行に関するフィードバックをご提供ください。フィードバックの提供のために、フォーラムに新しいセクションを設けました。新機能の試行メニューの [フィードバックを送る] (Provide Feedback) ボタンを使用してアクセスすることもできます。どのような機能を追加したいのか、どのようにデータを視覚化したいのか、などのご意見お聞かせ下さい。

6 パフォーマンスおよび安定性の改善

OpticStudio 18.9には以下の機能強化が含まれています:
シーケンシャル ツールと機能
· POPD オペランド – メリットファンクションの POPD オペランドで、データ番号50、51、52の計算精度を改善するために、収束基準が向上されました。
· [CODE V を OpticStudio に変換] (Convert CODE V to OpticStudio) ツール – Code V to OpticStudio Converter マクロがアップデートされ、グレーティング間隔コマンドの入力がサポートされるようになりました。
· [CODE V を OpticStudio に変換] (Convert CODE V to OpticStudio) ツール – Code V to OpticStudio Converter マクロがアップデートされ、無効なガラス名を含むモデルを扱えるようになりました。
· [Zemax エレメント図面] (Zemax Element Drawing) – [TDE からリセット] (TDE からリセット) ボタンが追加され、公差解析データ エディタから許容値を Zemax エレメント図面に直接取得できるようになりました。
ノンシーケンシャル ツールと機能
· [CAD パート / アセンブリ : Creo Parametric] (CAD part/assembly: Creo Parametric) -
ノンシーケンシャル コンポーネント エディタに Creo CADパートまたはアセンブリが読み込まれるとき、Creo Parametric がバックグラウンドで自動的に立ち上がるようになりました。Creo コンポーネントとダイナミック リンクを使用する前に、Creo Parametric を手動で立ち上げる必要がなくなりました。
· [蛍光と蛍光体] (Phosphor & Fluorescence) - 業界標準により準拠するため、[蛍光と蛍光体] (Phosphor & Fluorescence) で量子効率スペクトル オプションが選択され、励起スペクトル オプションが廃止されました。励起スペクトルを使用している旧バージョンの OpticStudio で作成されたファイルを開くと、エラーメッセージが表示されます。
· [波長に対する光束の解析] (Flux vs. Wavelength analysis) – [波長に対する光束の解析] (Flux vs. Wavelength analysis) に、[スムージング] (Smoothing) 機能が追加されました。


プログラミング
· SETMCOPERAND キーワード – ZPL キーワード SETMCOPERAND が実行されると、自動的に LDE の数値を MCE に入力するようになりました。
· CalculateMeritFunction メソッド – いくつかの ZOS-API プロパティから返ってくるメリットファンクションの値が、IMeritFunction.CalculateMeritFunction メソッドを使用して返ってくる数値と一致すように、精度が改善されました。以下の call が対象となります。
ILocalOptimization.CurrentMeritFunction 、HammerOptimization.CurrentMeritFunction 、 IGlobalOptimization.CurrentMeritFunctionXX 。
ユーザビリティ
· マルチ スレッド - OpticStudioのメモリ使用が最適化され、いくつかのシステム設計においてマルチスレッド化されたツールのスケーリングが改善されました。特に、8 以上のスレッドを使用する場合で有効です。

7 バグ修正

OpticStudio 18.9 には、以下のバグ修正が含まれています:
シーケンシャル ツールと機能
· [FFT スルーフォーカス MTF] (FFT Through Focus MTF) 解析 – いくつかの光学系で虚数が正しく計算されない問題が修正されました。
· [物理光学伝搬] (Physical Optics Propagation (POP)) – 像面の材質が空気ではないシステムにおける、 POP でのファイバ結合計算の問題が修正されました。
· POPD オペランド – メリットファンクションの POPD オペランドで、データ番号 23、24 から返ってくる数値が、対応する POP.CFG ファイルのディスプレイ セッティングによって不正確に変動する問題が修正されました。
· [周辺光量比] (Relative Illumination) 解析 – 像面が虚像のシステムにおいて、[周辺光量比] (Relative Illumination) 計算の問題が修正されました。
· [INT グリッドから OpticStudio DAT へ] (INT Grid to OpticStudio DAT) ツール – ZYGO の干渉データを DAT ファイルに変換する時の、XSC パラメータの解釈の問題が修正されました。
シーケンシャル ツールと機能
· [回折グレーティング] (Diffraction Grating) オブジェクト – ノンシーケンシャル モードの [回折グレーティング] (Diffraction Grating) オブジェクトに到達した光線が、回折の式を満足しない場合の挙動が改善され、TIR が考慮されるようになりました。
· ディテクタとされたオブジェクト – ノンシーケンシャル モードで [オブジェクトをディテクタとする] (Object Is A Detector) に設定されたオブジェクトが回転、ディセンタしていると、光線の交差が正しく考慮されない問題が修正されました。
· [ブール ネイティブ] (Boolean Native) オブジェクト – いくつかのミックス モード光学系において、ブール ネイティブ オブジェクトでの光線追跡の問題が修正されました。この問題は、ブール ネイティブ オブジェクトの親オブジェクトが 1 つ以上ノンシーケンシャル コンポーネント面の射出ポートを超えている場合に生じていました。



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